「音の色で飛ぶ」vol.1

2026年2月6日(金) 19:00開演

金子鈴太郎

チェロ




入場料金:3000円



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〔会場〕
カフェ・モンタージュ ≫ 地図
京都市中京区五丁目239-1(柳馬場通夷川東入ル)
TEL:075-744-1070


【プログラム】


J.S.バッハ:
無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007
Prelude
Allemande
Courante
Sarabande
Menuettt
Gigue

無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV1009
Prelude
Allemande
Courante
Sarabande
Bourrée
Gigue

無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV1012
Prelude
Allemande
Courante
Sarabande
Gavotte
Gigue





生み出され続ける、音の色

バロックチェロとチェロの違いは?
弦の材質であったり、弓の形であったりと、その中にも様々なタイプや組み合わせがあって、突き詰めて話し続けるとかなりマニアックな話になってきます。
ともかく一聴して違うのは何かと極論すれば、それは音程です。バッハの時代の音程は、それこそ地域によって様々な違いはあったようですが、いまより半音低いa=415hzというのがひとつの基準になっていて、それを今はバロックピッチと呼んで、現在のa=440Hzを基準としたモダンピッチと分けています。
半音低いと何が一番変わってくるのか?とまた極論をすれば、それは楽器の響き方です。弦楽器で半音低いということは、強く張っている弦を緩めることになります。弦を緩めると音が低くなると同時に、弦を張ってある楽器そのものの緊張感が少し和らぎます。弦を強く張るという事は、その張力の分だけ楽器そのものが押さえつけられてるということはお分かりでしょうか。
もともと弦を強く張ることの目的は、音を高くすること以上に、大きな音を出すということでした。弦の張力が弱すぎると音はほとんど鳴りません。逆に強すぎると、楽器が張力に負けてやはり鳴らなくなり、不運な時には楽器が壊れてしまいます。
…と、ここまで長い説明になってしまいましたが、弦を張ることの両極端において音が鳴らないということは、その間のどこかに「一番音が良く鳴る」場所があるはずです。バロックピッチもモダンピッチも、その「良く鳴る」場所の範囲内での違いだとされています。とはいえ、半音の違い(その張力の違い)は楽器が作り出すの音色に大きな影響を与えます。
はじめに弦を緩めると、楽器の緊張が緩まるということを書きました。楽器は木で出来ていて、力(張力)で押さえると音の安定感は増しますが、木の独特の響きは失われて行きます。木の独特の響きには、樹脂や金属などのより重く硬い材料よりも少し不安定ながらもその軽さと柔らかさによる魅力があり、弦楽器には十分な強度はありながら柔らかな木材が使用されています。
弦を緩めると、弦の振動による音量は小さくなりますが、その分だけ木の響きが聴きとれる比率が高くなります。そして弦そのものがそこにガット弦(羊の腸をよじったもの)という、やはり強く張りすぎては鳴らなくなってしまうもので、独特の有機的な発音を有しています。強い張力が解かれた木の響きは均質ではなく、弦から伝わる振動に敏感に反応します。そのことで、様々に変化するのが音色です。
つまりバロックチェロとチェロの違いで一番顕著なのは音程と、そこから生み出される音色ということになります。

チェリストの演奏する姿が時折り、羽ばたかんとする鳥のように見える。その音の色で飛ぶ。時空を飛び越え、そこに辿り着くまでの未見の地を旅する夜。金子さんがバロックチェロで演奏するバッハ全曲公演の題名といたしました。
第1回は第1番 ト長調、第3番 ハ長調、第6番 ニ長調というオープンな調性の三曲です。

皆様、是非聴きにいらしてください!

― カフェ・モンタージュ 高田伸也





【後編の予定】
「音の色で飛ぶ」vol.2

2/16(月)19:00
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第2番・第4番・第5番
バロックチェロ:金子鈴太郎

Live Streaming

ライブ音声配信

・最高峰の機材を使用した高音質配信です
・公演から1週間後までアーカイブ視聴可
*映像はございません

料金:1000円