「カルテット18」
2026年11月16日(月) 20:00開演
【プログラム】
L.v.ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲 第1番 ヘ長調 op.18-1 (1800)
Allegro con brio
Adagio affettuoso ed appassionato
Scherzo
Allegro
J.ブラームス
弦楽四重奏曲 第1番 ハ短調 op.51-1 (1873)
Allegro
Romanze
Allegretto molto moderato e comodo
Allegro
2026年11月16日(月) 20:00開演
6曲セット。
ハイドンが好んだ形式に取り組むことは、同時にモーツァルトの6曲セット「ハイドンセット」にも挑むことだったかもしれない。
とはいえ、ベートーヴェンにはまず師ハイドンと向き合う必要があった。というのは、まったく同じ時期にハイドンも新たな6曲の弦楽四重奏曲に取り組んでいたから。
1799年のこと。ハイドンはロプコヴィッツ侯爵から委嘱を6曲の弦楽四重奏曲を受けた。しかし他の作曲の仕事で多忙であり、健康状態が思わしくなく、記憶も定かでないと言いながら、ハイドンはなかなか書き進めることが出来なかった。
同時にロプコヴィッツ侯爵がベートーヴェンにも6曲セットを委嘱したという記録は残っていない。といっても、ベートーヴェンがこの6曲をロプコヴィッツ侯爵に献呈したという事実を見れば、ハイドンの6曲との間に深い関連を見ないわけにはいかない。
ベートーヴェンの6曲が完成し、出版されたのは1801年のこと。その後もハイドンは苦しみぬいてようやく2曲を書いた。そして3曲目の途中まで書き、ハルモニー・ミサを仕上げたところで筆を折った。1802年のことだった。それ以降、ハイドンが本格的に作曲の仕事に戻ることはなかった。
ハイドンが書いた2曲の調性であるト長調とヘ長調を、ベートーヴェンはヘ長調そしてト長調と逆行してなぞっている。そして、最後の第6番はハルモニー・ミサと同じ変ロ長調で書かれ、最後の楽章には「メランコリー」と題した序奏が置かれている。
待ちに待ったカルテットの演奏で偉大な弦楽四重奏の系譜、その節目を聴くシリーズ公演がはじまります。
どうかお聴き逃しなく。
― カフェ・モンタージュ 高田伸也