立体新内公演
「寛永行幸〜美の架け橋〜」
〈上演演目〉
作者不詳・江戸期:
古典新内「初日の松」
新内志賀作:
「美の架け橋」- 初演
400年前の京都。
戦乱の世が終わっても、幕府と朝廷の間には、なお緊張が続いていました。
天皇の妻として、時代の表舞台に立った女性・徳川和子。
天皇に愛されながらも、宮中を追われ、わが子と引き離された女性・およつ。
同じ時代に生きた二人の女性は、時のうねりの中で、涙と決意を胸に抱いていました。
元和6年(1620年)、後水尾天皇のもとへ徳川秀忠の娘、和子が入内。朝廷に対する優位を示すため、江戸幕府が打診した縁談でした。
しかし様々な軋轢があり、実現までには長い歳月を要しました。なかでも大きな障害となったのが「およつ御寮人事件」。
天皇の寵妃・女官のおよつが、すでに帝との間に子を成していたことが大問題となり、公武の間に一触即発の緊張が走ったのです。
およつは幕府の圧力で宮中を追われ、愛娘・梅宮と引き離され、のちに出家しました。
そして迎えた、太平の世の行方が委ねられた世紀の祭典「寛永行幸」。
その華やかな舞台の裏では、およつの想いを帝と和子に届けようと、当代随一の文化人たち、寛永文化の仕掛け人たちが奔走していました。
天才たちが総力を挙げた「美の力」は、その後長く続いた平和な時代の幕を開けてゆきます。
語られることのなかった女たちの想いと、史実に基づいたフィクションの人間ドラマです。
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今回の上演では、時代劇俳優の大石彩未さんと共に、「立体新内」という新しい上演形式にて新内節をお届けします。
私は三味線を弾きつつ物語を語り、大石さんには、およつ、和子、文智女王(幼名・梅宮)を演じわけていただきます。
およつは京都の公家の御所言葉、和子は武家の関東の言葉による演技、そこに舞踊による所作も加わることで、物語が立体的に浮かび上がります。
新内節の新しい形、ぜひ多くの方にお届け出来ますよう、皆様のご来場をお待ちしております。
― 新内志賀