カフェ・モンタージュ 会員制度の設立

これは、カフェ・モンタージュの新たな公演シリーズを支援していただくための、そして皆様と音楽を共有していくための会員制度です。

まず、結論から申し上げます。

1020人の方から会員お申込みを頂くことができれば、弦楽四重奏の公演シリーズ全17回の開催が決定いたします。

今回の会員制度は、伝説的な音楽プロデューサーであるウォルター・レッグが、1930年に始めた画期的な協会制度に範を求めています。

“「さまざまな作曲家の、比較的ポピュラーでない作品をレコードにする目的で、複数のべつべつの協会を設立して、企画の実現に必要な経費をまかなうのに十分な予約金を前もって募る、というのがレッグの案であった。まず最初に取り上げられたのがフーゴー・ヴォルフの歌曲で、1931年のことである。」”  (ジェラッド『伝説の蓄音機』)

いくら企画を持ち込んでもレコード会社に断られるという中で、制作側と聴き手を直接結ぶしくみをウォルター・レッグは考案したのでしたが、その新たな協会の成功に大きな役割を果たしたのが日本の聴衆であったという記述があります。

“「…ヴォルフの予約は12月には満杯になったが、一つには、日本からの予約者が111人に及んだおかげである。レッグの第二の試みはベートーヴェン・ソナタ協会であったが、ベートーヴェンの主なピアノ曲を全てアルトゥール・シュナーベルの演奏で録音するというもので、この企画は熱狂的な反応で迎えられた。」”(同上)

そうしてこのシリーズは、カザルスのバッハ・チェロ組曲全曲、クライスラーのベートーヴェン・ソナタ全曲、フィッシャーの平均律全曲、ランドフスカのバッハ・ゴルトベルク変奏曲へと続き、今やそれなしには考えられない伝説的な名録音を次々に生み出されていきました。

その大事な第1歩となるヴォルフ歌曲に対して、日本からの会員申し込みが、欧米各国で募集された500人の募集枠の5分の1以上にのぼったということに記述にとても勇気づけられました。そして、彼らがいなければ、どれだけのものがこの世になかったのか、そう考えると果てしない気分に捕らわれます。


これまでに実現しなかったことを実現したい。
これからの古典をテーマにしての全17回、その各回にベートーヴェンの弦楽四重奏のための作品を配置しました。

これら17公演は、全て実際に公演で演奏され、その場にいる人が聴き、そして配信されて多くの会員の耳に届き、その記録として音源が残されます。
これまでにあったことと、もしかしてあり得たことと、まだあり得ないこと、そして、未来のために今があることの証明をしたいと思います。

安全対策の面でも、様々な検討を致しました。果たしてここまでの事が必要なのかどうかと思われるほどの慎重さで、まずは始めたいと思います。
これからのゆっくりとした雪解けや、また予想されている再度の緊急事態にあっても、公演の開催が左右されないためのガイドラインを確立するために、最初にやっておかなければならないことだと思うからです。

安全対策の確立のために、演奏会における入場者数をはじめは少なく設定していますが、予期せぬ余程の急激な変化がない限りは徐々に枠を増やしていけるはずです。そうなれば、もっともっと広い可能性が開かれていくと確信しています。
クーポンのご利用方法も、回を重ねるごとにご利用いただける範囲を増やしていきたいと思います。

スタートを切るのは今しかないと考えました。

まずは1回の公演に必要な60名の会員お申込みを得ることが出来ましたら、第1回の公演を早急に実現の方向に進めます。
第1回はベートーヴェンとブラームスのいずれも第1番。
第2回はまだどの番号の回になるかは決まっておりませんが、スムーズな実現を目指したいと思います。


全公演の実現にはたくさんの方のご入会が必要です。
ご支援のほど、何卒よろしくお願い致します。


高田伸也 カフェ・モンタージュ

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【カフェ・モンタージュの会員制度】


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