エルガー、抽象化される風景

第1次大戦が終結に向かう中、エルガーはイギリス南部サセックス州の田舎に疎開していた。詩人であった妻アリスは傍にいてエルガーを勇気づけながら、段々に自分の体力を失いつつあった。

1918年、エルガーはようやく室内楽をいくつか作曲する気になり、最初に弦楽四重奏を書き始めた。 “エルガー、抽象化される風景” の続きを読む