「イタリアの歌の本」

2025年6月6日(金) 19:30開演

松原みなみ

ソプラノ

松原友

テノール

山中歩夢

ピアノ



入場料金:4000円



予約する



〔会場〕
カフェ・モンタージュ ≫ 地図
京都市中京区五丁目239-1(柳馬場通夷川東入ル)
TEL:075-744-1070


【プログラム】


H.ヴォルフ:
イタリア歌曲集 第2巻 (1896) 全24曲

・どんな歌を歌ったら良いのか
・もう乾いたパンなど食べない
・恋人が私を食事に招いてくれた
・噂話によると
・疲れた体でベッドに横になると
・よくも言ったわね
・ご自身はよく分かっています
・彼女など放っておけ!
・どうして陽気でいられるか
・何をそんない怒っているの?
・私が死んだら花で覆ってください
・あなたは朝早くに起きて
・亡きお母様に祝福を
・愛しい人よ、あなたが天国に
・なんと長い時間を無駄にしたか
・あなたが私をちらりと見ると
・なんて素敵な緑色!
・あなたの家が透けて見えたら
・昨晩、目が覚めると
・もうこれ以上歌えない
・ちょっと黙って!
・ああ知っているのか
・奈落が小屋を飲み込めばいい
・ペンナに私の恋人がいる


E.ヴォルフ=フェラーリ:
カンツォニエーレ / イタリアの歌の本 op.17
― 第2部より
第2章(Soprano)
1.道行く若者よ
2.海の傍に別荘を作りたい
3.神が貴方に飢えを
4.どうすればいいのか教えてください
5.夜ベッドにつく時
6.幸せな日はいつ来るのでしょう?
― 第5章(Tenor)
1.160人の男を魅惑する美しき女よ
2.これ程美しかった私の声はどこ?
3.海の中程に一羽の小鳥
4.私は鉄でも着れる剣を持っている




新しい歌

“君にはどんな歌を歌ってあげたらいいのだろう?君に相応しい歌といったら?どこで見つかるのだろう?これまで誰も歌ったことのないような歌を、なによりもまず地面から深く掘り起こしてみたい。これまでどんな男女も、老人でさえも聞いたり歌ったりしたことのない歌を“

フーゴ・ヴォルフのイタリア歌曲集の第2部は上記の歌で始まります。第1部から5年のブランクが空いた後、わずか1ヶ月で第2部の24曲を書き終え、最後に作曲したのが上記の曲でした。第1部を作曲していた頃は爆発的に膨大な作品を創り上げたにも関わらず、この5年は主に彼の唯一のオペラである「お代官様」の作曲に精力を傾けていましたが、歌曲創作へのインスピレーションの枯渇を感じる日々が続きました。きっと彼の頭の中では上記の歌詞のような、今までにない新しい歌を作り出したいという願望がずっと育まれていたのでしょう。
ヴォルフ=フェラーリの《カンツォニエーレ》はフーゴ・ヴォルフのイタリア歌曲集第2部完成の40年後の1936年に作曲されました。オペラ作曲家として既に名を馳せていたヴォルフ=フェラーリの代表作である《イル・カンピエッロ》もこの年にミラノ・スカラ座から委嘱され、大成功を収めました。ヴォルフ=フェラーリの作曲信条として“古きを訪ねて新しきを知る“という精神の元、古いトスカーナ地方の民謡を研究することにより、新しい歌曲が生み出されました。
2月の第1部に引き続き、我々3人の演奏家が最大限のインスピレーションをもって、偉大な歌曲の傑作に挑みます。

― 松原友



終演後は出演者を囲んでのレセプションを開催します。
ご来場者様のご参加無料(ドリンクサービスあり)です。グラス片手に、余韻に浸るひとときをお過ごしください。

― カフェ・モンタージュ