MONTAGE +
2025年6月13日(金) 20:00開演
【音と言葉のMONTAGE+】
1957年、ブーレーズはピアノソナタ 第3番を作曲しました。基本的に「偶然性」に批判的であったブーレーズがなぜこの作品を書いたのか。ちょうどそのころにブーレーズが書いた「骰子」(さいころ)という文章の最後に興味深い一文があるので引用してみます。
「不確定性の海を進むこの航海に乗りだすのは、おそらく、無自覚で傲慢なことだろう。しかしそれは、無限を定着しようとするこの試みの唯一の方法なのではないだろうか?」
(P.Boulez "Alea" 1957年11月)
ここにある「無限を定着」するとはどういう意味なのかということについて、まずは木川さんとお話がしたいと思います。
おそらくは音楽にはとどまらないであろう様々な問題について、出来る限り音楽にとどまりながらの、言葉と音による語らいの時間となれば幸いです。