「ブーレーズ・ピアノ全作品」
2025年6月14日(土) 18:00開演
【プログラム】
P.ブーレーズ (1925 - 2016):
・12のノタシオン (1945)
・ピアノソナタ第1番 (1946)
・ピアノソナタ第2番 (1948)
・ピアノソナタ第3番 (1957)
・アンシーズ (1996)
・天体暦の1ページ (2005)
《終演後》スペシャル・レセプション開催!
2025年6月14日(土) 18:00開演
我々の時代における音楽の進むべき方向の1つを、自身の存在と活動により、最も明確且つ雄弁に示したアーティストがピエール・ブーレーズであったと思います。彼のような真に卓越した才能と同じ時代を生きることができた我々は実に幸運であったのではないでしょうか。
ブーレーズの音楽の多くはまるで超新星が発する光のような、目眩く瞬い輝きを連想させます。ピアノ作品群も然り。ピアノレパートリーとしては著しく難解と形容されてきましたが、年月とともに少しずつより多くの聴衆に受容され、今では現代音楽のスタンダード・レパートリーとしての地位を占めています。ブーレーズは我々の世界を去りましたが、それらの作品の魅力は決して色褪せることがないばかりか、今なおより一層鮮烈で幻惑的な輝きを放ち続けています。そう、まさに超新星のように。
ブーレーズ生誕100周年である今年、彼の極めて独創的なピアノ楽曲の全てをカフェ・モンタージュという探求と進取のスピリットに溢れた特別な空間で再度皆様と共有し、ピエール・ブーレーズという不正出の天才と同時代を過ごせたことに感謝できる時間をご一緒に持てますことをとても楽しみにしています。
― 木川貴幸
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昨年の鮮烈なリゲティ・エチュード全曲公演をはじめ、ドビュッシーからメシアン、フェルドマンまで、様々な音楽体験を大都市ニューヨークからカフェ・モンタージュに持って来てくださる木川貴幸さんとの初めの出会いは10年前の「ブーレーズ」でした。
この中の一つでも聴くことが出来れば稀有な体験だと思っていたところを、まさかその全てを聴くことが人生にあり得るとは思っていませんでした。しかも、これほど楽しいとは…!あれからずっと、カフェ・モンタージュの伝説の公演としてことあるごとに話題になってきた一日でした。
あの時はブーレーズの生誕90年、「では次は100年の時に」と言ってくださっていた木川さんの有言実行。2025年6月、いよいよ皆様にお聴きいただける時がやってきました。
この日カフェ・モンタージュに来ることが可能な方全てをお誘いしたい本公演、皆様、奮ってご参加ください!
― カフェ・モンタージュ