「24の前奏曲」C.ドビュッシー

2026年6月13日(土) 18:00開演

木川貴幸

ピアノ





入場料金:4000円




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〔会場〕
カフェ・モンタージュ ≫ 地図
京都市中京区五丁目239-1(柳馬場通夷川東入ル)
TEL:075-744-1070


【プログラム】


C.ドビュッシー:
前奏曲集 全24曲

Book 1
(. . . Dancers of Delphi)
(. . . Veils/Sails)
(. . . The Wind in the Plain)
(. . . "The sounds and fragrances swirl through the evening air")
(. . . The Hills of Anacapri)
(. . . Footsteps in the Snow)
(. . . What the West Wind Has Seen)
(. . . The Girl with the Flaxen Hair)
(. . . Interrupted Serenade)
(. . . The engulfed Cathedral)
(. . . Puck's Dance)
(. . . Minstrels)


Book 2
(. . . Mists)
(. . . Dead Leaves)
(. . . a city previously evoked in La soiree dans Grenade)
(. . . "Fairies are exquisite dancers")
(. . . Heather/Town in Eastern France)
(. . . General Lavine - eccentric)
(. . . The Terrace of Moonlight Audiences)
(. . . Ondine)
(. . . Homage to S. Pickwick)
(. . . Canopic Jar)
(. . . Alternating Thirds)
(. . . Fireworks)

アンチ・ディレッタント

雑誌に批評を書くために、ドビュッシーは"クローシュ氏"という人物を拵えた。
クローシュ氏の職業は"アンチ・ディレッタント"つまり芸術愛好家のアンチということだ。

「羊飼いの笛の音の方が好ましい。羊飼い達は風景に寄り添って、教則本などでは見過ごされているハーモニーを聴きとっている。音楽家達は訓練された手による音楽を聴くことしかせず、自然の中に記されている音楽には耳をかたむけないのです。…芸術など何の役に立つのでしょう。」とクローシュ氏は語り始める。
「道を見誤らず、ユニークでいること。熱狂の中に身を投じることは、芸術家をして環境の求めに応じるだけの存在へと堕落させるだけだと私には思えるから。 自由の中にこそ規範を求めなくてはいけない。薄弱な人間以外にとって最早使い物にならない哲学の中ではなく。人の助言ではなく、吹き抜けていく風をこそ聴くのでなくては。世界を物語る風を。」

これらの言葉は、なるほど芸術家について語っているけれど、"アンチ・ディレッタント"というクローシュ氏の職業を考えると、音楽をややもすれば決めつけて聴いてしまう自分のような愛好家に向けられているのではないかとも思ってしまう。
いや、これがドビュッシー本人の口から出た言葉であるとすれば、それは特定の誰かに向けられているというのではなく、自らの音楽についての注釈として捉えるべきなのかもしれない。
自然を描写するのではなく、自然の中にあるものを聴くようにと促す音楽であるとすれば。


― カフェ・モンタージュ 高田伸也