Cafe Montage MONTAGE + plus

公演情報

開催日時


2023年11月10日(金)
20:00開演(19:30開場)

出演者


 ピアノ:原田明里
 ヴァイオリン:大石彩代
 チェロ:木村美香
 
 音楽の読み手:藤本紗朗


プログラム


L.v.ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲 第6番 変ホ長調 op.70-2



公演内容


【音楽の読書会】

どんなに難しい本でも、皆んなで読み解きながら進めることで、最後まで読むことが出来る。
本を読むように、音楽を聴くことが出来ないだろうか…?

京都市立芸術大学の在学生の皆さんと新しい「モンタージュ・プラス」を開催することとなりました。

・・・・・

難しい作品とはなんだろう…。今回取り上げるのはベートーヴェンのピアノ三重奏曲 第6番 変ホ長調 op.70-2です。
ベートーヴェンのピアノ三重奏曲 第6番は1808年に有名な「運命」交響曲と「田園」交響曲の間の時期に作曲され、その年の最後に作曲されたピアノ協奏曲 第5番「皇帝」とも密接な関係にある作品です。
天才の創造が最高潮に達していた時期の全4楽章の大作でありながら、いまだ確かな評価が下されていないように思うのですが、いかがでしょうか?

「この作品ってなぜそんなに演奏されないんでしょうか?」
この作品の存在に着目した京都市立芸術大学の藤本さんの一言から、この新たなプロジェクトは始動しました。

そもそも、よく聴かれる作品とそうでない作品にはどのような違いがあるのか。
それではベートーヴェンの交響曲 第9番「合唱」はどうかと言えば、ベートーヴェンの死後しばらくは理解されないままほとんど演奏されず、メンデルスゾーンやシューマン、リストやワーグナーなどがそれぞれに全霊を傾けて普及に勤しみ、ハンス・フォン・ビューローという大指揮者に至っては、演奏会でなんと2回連続して演奏する(客席の入れ替え無し)ということまで敢えてしたのでした。その結果、いまではオーケストラ体験の源流ともいえる存在となっているということが知られています。

7曲あるベートーヴェンのピアノ三重奏曲の中でも、確かにこの第6番は演奏も聴くことも難しいのかもしれないとしても、この作品の中に大きな可能性があるとすれば挑戦したい。
藤本さんが「間違いありません」と推薦してくださった同級生のピアニスト原田明里さんがピアノ三重奏団を結成したばかりだというお話を聞いて、この作品を一から一緒に取り組んでいただくことが出来ないかとお願い致しました。

この作品の難しいところ、それを皆で乗り越えたところにある特別な体験。詳細に見れば見るほど興味が尽きないこの作品、この1曲だけのリハーサルに3か月を費やしました。

「モンタージュ・プラス」を始めてから、京都市立芸術大学の在学生の方の演奏を聴き、お話をさせていただくにつけて、素晴らしい能力を持った若き音楽家の皆さんの存在にとても勇気づけられています。
もっともっと音楽を楽しもう。彼らのまっすぐな目線の先にあるものを皆様と一緒に追い、共有することが出来ればと大変嬉しいです。

これまでになかった新しい形態のコンサートになると思います。皆様、是非聴きにいらしてください!


入場料金

2000円




≫ 予約する (10/10受付開始) ※本公演のライブ配信はございません


モンタージュ・プラスとは?


場所

カフェ・モンタージュ

604-0973
京都市中京区五丁目239-1 1F
MAP

tel:075-744-1070