事象の地平線、時間の終り

ブラックホールの撮影に成功した、ということであった。
そこには「事象の地平線」という、極端に詩的な、ひとつの言葉が置かれていた。

27歳で戦死した詩人ミルモンの遺作による歌曲集『幻想の水平線』を思い出した。フォーレの最晩年、1921年の作品である。

船がすべて出払った港に、一人たたずむ詩人の叫び。
「私にお前たちの魂を繋ぎとめることは出来ない。
お前たちには私の知らない、はるか遠い世界が必要なのだ。」

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優しき歌

「黄昏に対する好み、口先まで出かかった言葉を告白を言わずにおく恥らい、本性からの優雅さ… 感性にしかと結びついている不分明な神秘的なものを漂わすあらゆるものへのへの好み…」
フォーレと共通する点を多く持つ詩人の手による作品であるとして “優しき歌” の続きを読む