ヴァントゥイユのソナタ

むかしむかしのこと
、といってもカフェ・モンタージュを始めてから2年目くらいのことだったかと思うけれど、コンサートにいらしたお客様のひとりから一つのメールが届いた。
そのお客様が誰だったのか、名前もメールの内容も(おそらくコンサートの感想?)忘れてしまったけれど、ひとつだけ覚えているのは

もしヴァントゥイユのソナタが演奏されることがあれば、
大好きな作品なので是非お知らせいただきたい。

という内容のメッセージだった。 “ヴァントゥイユのソナタ” の続きを読む

ドビュッシー追悼

ドビュッシーについて

アルベール・ルーセルの追悼
「まずドビュッシーに感謝しなければならない。 フランス音楽を、革命的な、しかし今日では自明と思われる手法で、我々をその趣味と平衡感覚そして新たな言語でもってかつての伝統に引き戻し、ワグネリアンの手中から救ったのだから。和声の発見や霊感に満ちた大胆さ、そして独立という事の大切な教義より以上の、我々彼から学んだもの…
それは、トリスタンの燃える熱情と春の祭典の恐るべき爆発、その二つの間に、牧神の午後のフルートの攪拌が齎した不滅の声であった。」
アルベール・ルーセル(作曲家)

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優しい国への旅

フランス人といえば
子供のころの事、テレビで見た数人の、日本語を話すフランス人の印象がほとんどで、間抜けなVTRをみたあとで「私の国ではありえません」「フランスでは、このような行為は軽蔑されます」とか言っていて… そんな暑苦しいフランスという国はイヤだと思っていた。 “優しい国への旅” の続きを読む