ここにとどまる自分と、歩きだす自分。つねに平安と焦燥の間にあって、しかし、自分の行動が何によって為されているか、それは哲学よりは詩によって、そのより茫漠とした表現の形式によってあきらかにされる。
1913年、漱石は小説『行人』の終章で “閉ざされた庭” の続きを読む
公演のプログラムノート
ここにとどまる自分と、歩きだす自分。つねに平安と焦燥の間にあって、しかし、自分の行動が何によって為されているか、それは哲学よりは詩によって、そのより茫漠とした表現の形式によってあきらかにされる。
1913年、漱石は小説『行人』の終章で “閉ざされた庭” の続きを読む
ヤナーチェクは1854年生まれ。
プッチーニより4歳、ドビュッシーよりは8歳年上である。作曲家としての活動は、ほぼ晩年 “ヤナーチェク” の続きを読む
1822年
セザール・フランクはリストより11年、ワーグナーとヴェルディより “セザール・フランク” の続きを読む
公演チラシを作っているときに、タイトルが「ロベルト・シューマンとヨハネス・ブラームス」では文字が多すぎると思ってと煩悶 “詩と真実” の続きを読む
ベートーヴェンの音楽の一つの重要な要素。それはバロック音楽と古典音楽の融合である。ニーチェがベートーヴェンに見出したギリシャ精神 “ベートーヴェン、パストラール” の続きを読む
「シューベルトの詩人」としてのみ知られている詩人、ヴィルヘルム・ミュラーはシューベルトより3年前に生まれ、シューベルトより1年前に死んだ “美しき水車屋の娘” の続きを読む
1784年生まれ
ルイ・シュポアは若い頃からヴァイオリンのヴィルトゥオーゾとして活躍し、ヴァイオリンの肩当てを開発し、ベートーヴェンとは “ルイ・シュポア” の続きを読む
メシアンについて、気楽に何かを書くということがなかなか出来ない。
「わたし、クラシック音楽は詳しくないんですが…」と前置きをしないと “メシアン” の続きを読む
「詩は翻訳できない」
フランス語の詩を日本語で読んでも仕方がないと言い、その困難の中にも詩を探し当てなければいけないと言う。
ベルトランの詩ではなく、散文を抜き出してみた。
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芸術を探し求めたことのある者を詩人というならば。
芸術というものが幻想でさえなければ。
幻想‥ 私もまた芸術を求めた!
芸術は常に対照的な二つの面を持っている。
片面はレンブラントの、もう片面はジャック・カローの風貌を伝える、一枚のメダルのようなものである。レンブラントとカロー風の幻想曲以外にも、ここには、様々な巨匠たちのエチュードが描かれている。
私は自然の中に、まだ芸術に欠けているものを見出せると信じた。
そこで自然を‥自然の光景を研究した。
次いで人間の事跡を研究した。
神と愛とが芸術の中にある「感情」であるならば―
悪魔こそ、芸術の中にある≪思想≫ではあるまいか?
夜のガスパールは、他のところにいないとすれば、地獄にいる。
夜のガスパールとは‥悪魔だ。私は彼の本を出版しよう。
・・・・・
2016年3月28日(月)20:00開演
「夜のガスパール」
ピアノ: 奈良田朋子
http://www.cafe-montage.com/prg/160328.html
シューベルトはその短い生涯を、たくさんの友人に囲まれ
シューベルトの死後、彼を慕う友人が “感傷的なワルツ” の続きを読む